小児科ナース&4人のママが教える子育てブログ

子育ては楽しい反面どうしたらいいか悩むときが多いです。そんな時に少しでも心が軽くなったらなーと思い立ち上げたブログです

小児科ナース&4人のママが教える子育てブログ
LINEで送る
Pocket

新生児メレナの原因・症状は?どれぐらい入院が必要なの?

2017年03月22日 [ 新生児メレナ、赤ちゃん、育児、子育て ]
LINEで送る
Pocket

おすすめ記事

赤ちゃんの突発性発疹はうつるの?保育園はいつからいける?

子供が高熱でも慌てない。病院に行くべき判断基準は?

赤ちゃんって花粉症になるの?薬を使って治療できる?

清潔にしているのに乳児湿疹が治らない・・・。何が原因?治療法は?

小児科ナースをしているときに

 

初めて治療的なことを覚えたのが

 

NICUでのビタミンKの投与でした。

 

とても大事なビタミンなので

 

ちゃんと赤ちゃんが飲んだのか、吐き出していないかと

 

いうことを慎重にしたのを覚えています。

 

今回は赤ちゃんにとってのビタミンKの大事さと

 

ビタミンKの欠乏によって起こる疾患について

 

詳しく書いていこうと思います。

 




新生児メレナの原因・症状は?どれぐらい入院が必要なの?

その1:新生児メレナって何?

 

新生児メレナとはビタミンKの欠乏症の1つです。

 

ビタミンKとは主に血液の凝固に関わる栄養素

 

出血したときに止血したり血管内での

 

血液の凝固を防いだりというはたらきがあります。

 

さらに細かくみると、直接的にはたらくということではなく

 

これらのはたらきをするプロトロンビンという物質が

 

肝臓でつくられるときに必要なビタミンということです。

 

ビタミンKは緑黄色野菜に多く含まれています。

 

腸内細菌のはたらきによって体内でも作ることはできます。

 

新生児では体内にないため、生後すぐの時期には

 

ビタミンKは母体由来のものとされています。

 

しかし、母体のビタミンKが不足していたり

 

うまく届かなかった場合には欠乏してしまうということです。

 

 

新生児メレナの原因・症状は?どれぐらい入院が必要なの?

その2:新生児メレナの原因は?またどんな症状なの?

 

ビタミンK欠乏などの出血傾向があるために

 

発症する場合(新生児出血傾向)と

 

消化管に何らかの異常(粘膜の炎症、びらん、潰瘍、壊死(えし))

 

があるために発症する場合とがあります。

 

消化管の異常としては、食道炎、出血性胃炎

 

急性粘膜病変、胃潰瘍、胃穿孔(せんこう)

 

十二指腸潰瘍、腸重積症

 

腸回転異常症に伴う中腸軸捻転(ねんてん)

 

壊死性(えしせい)腸炎、細菌性腸炎

 

ミルクアレルギー

 

鼠径(そけい)ヘルニア嵌頓(かんとん)などがあります。

新生児メレナの症状は、

 

生後すぐの吐血や下血とされています。

 

つまり口から血を吐いたり

 

便に血が混ざるということですね。

 

便はタール状のものが出るとされています。

 

一般的には生後3日以内に起こり

 

遅い場合は1週間程度経ってから起こる場合もあります。

 

 

また、新生児だけでなく乳児でも起こる場合があるとされています。

 

生後2週間から2ヶ月の間にみられるようです。

 

乳児ビタミンK欠乏の場合にはほとんどが

 

頭の中で出血をきたしていることが原因のようです。

 

抗生物質などによって腸内細菌の組成がかわりビタミンKが

 

つくられなくなってしまうことが指摘されていますが

 

多くは原因不明で、上記に挙げたような理由も

 

考えられます。



新生児メレナの原因・症状は?どれぐらい入院が必要なの?

その3:新生児メレナの検査はどんなの?

新生児メレナの検査として挙げられるのが

 

アプト検査というものです。

アプト検査は新生児メレナの特異的な検査

 

されています。

 

新生児メレナに特異的とは

 

新生児メレナかどうかのみを調べる検査ということです。

 

生まれてくるときに母親の血液を飲み込んでしまったことで

 

それを吐き出すのを仮性メレナと言いますがそれなのか

 

本当に出血が起こっている真性メレナなのかを調べます。

 

 

吐いた血や新生児の血液、母親の血液を採取し

 

凝固の様子を調べるという検査です。

 

仮性メレナの場合には、飲み込んだ血を吐いただけなので

 

問題はありません。

 

真性メレナとわかった場合には

 

他に関連している疾患の有無も検査するとされています。

 

 

新生児メレナのその他の検査

アプト検査では凝固の様子を調べると述べましたが

 

血液検査では凝固因子の有無も調べるということです。

 

ビタミンKは凝固因子がつくられるときに必要な因子なので

 

その欠乏がわかるということです。

 

また、症候性メレナとの鑑別として

 

胃や十二指腸などの消化器も検査を行います。

 

レントゲン検査のみで行う場合や

 

造影剤を用いて検査する場合があります。

 

必要であれば超音波検査なども用います。

 

新生児メレナの原因・症状は?どれぐらい入院が必要なの?

 

その4:新生児メレナの治療法は?

 

治療としては生後すぐにビタミンKの製剤を投与することです。

これは今やどこの病院でもされています。

 

ミルクの前に決められた量を飲ませるように

 

指示されています。

 

また生後1ヶ月の健診でもビタミンK製剤が投与されています。

 

生後1ヶ月の場合は上述した乳児ビタミンK欠乏の予防です。

 

この投与によって新生児メレナは減少しており

 

原因不明のもの以外は特に心配はないと言われています。

 

症状が重くなることはまれですが

 

出血が止まらないという場合には輸血を行います。

 

出血は消化管からとは限らなく

 

重症化するケースでは

 

脳でも出血が起こっているとされています。

この脳での出血は早く止めないと後遺症を残すことにつながるので

 

一刻も早く処置が必要になります。

 

成長に支障をきたしたり、障害を残すことになってしまいます。

 

この場合は入院が長くなります。




まとめ

・新生児メレナはビタミンK欠乏症である。

 

・新生児メレナの症状は吐血や下血である。

 

・この症状は生まれてすぐだったり何ヶ月後に

出たりする。

 

・生まれるときに母親の血液を飲んで吐いた場合は

 

仮性メレナという。

 

・新生児メレナの予防としてはビタミンKの投与である。

・消化管出血・脳出血が原因の場合は

すぐに入院して治療をしなければならない。

知らない不安を解消できれば幸いです。

記事を読んで参考になれば、

日本ブログ村をポチッと押して下さい。

また教えて欲しい事などがあれば、

コメントで頂けるとお答えさせて頂きます。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

赤ちゃんの突発性発疹はうつるの?保育園はいつからいける?

子供が高熱でも慌てない。病院に行くべき判断基準は?

清潔にしているのに乳児湿疹が治らない・・・。何が原因?治療法は?

LINEで送る
Pocket